献花





いつでも私の半歩後ろで にこにこと笑ってた



騙しつづけるのだって楽じゃないのよ
きつい言葉だってそろそろ打ち止めだし
歌だって 踊りだって ゆっくりだけど上手くなってるのに
一番伝えたいことは伝わってないじゃない



ほら その証拠に





ファンから送られてきた花の種 一緒に植えようって
呑気なこと言ってる






いつでも私の半歩後ろで にこにこと笑ってた

その笑顔に一番救われてたのは私だって事に


馬鹿ね 私
今更 気づくなんて







ねえ 唯



あの花が咲いたら 私のところへ見せに来て
一緒に水はあげられなかったけど

今なら
素直に綺麗って言えるから






Side Miyuki




いつでもあたしの一歩前で、真っ直ぐに背中を伸ばして立ってた



何回も叱られたし 何回も怒鳴られた
泣きそうになったし 泣いたこともあったけど
悔しいとか怖いとか全然思わなかったよ
だって それだけあたしのこと考えてくれてたんだって思うから



ほら その証拠に





花の種一緒に育てようってワガママ 眉を寄せて聞いてても
瞳はとってもやさしいもん






いつでもあたしの一歩前で、真っ直ぐに背中を伸ばして立ってた

その背中が少しだけ寂しそうだったことに


馬鹿だね あたし
今更 気づくなんて







ねえ 美幸ちゃん



あの時植えた花 もうすぐ花が咲くよ
そしたらいちばんに見せにいくから

今なら
綺麗って言ってくれるよね






Side Yui











――――End.

 
半周年リクエスト企画で、「美幸と唯の友情ものポエム」とのリクエストを受けて書いたものです。
この二人はいつか一緒に並んで歩けたとそう思うだけに、残念。


以下、掲載時コメントです〜。

-----------------------------------------------------------------------

美幸&唯 友情モノ………です。
ごめんなさい、美幸の一人称、捏造です(土下座)。
 
散々悩んだんですが、片方からだけでは伝わらないかと思ったので、両サイド描きました。
「半歩と一歩の差」を感じて頂けると幸いです。

ありがとうございました!