| 世界で一番やさしい嘘 −Nanako Kamoi− ねえ、知ってた？ 最初に会った時は頼りなさそうだなって思ったんだよ だって、どう見てもいい人にしか見えなかったし 探偵って悪い奴と戦わなきゃいけないのに 全然強そうじゃないし 哲平ちゃんのほうがよっぽど強そうだったよね だから奈々子特製メニューで力つけてあげてるのに 全然強くならないし 文句ばっかり言ってるからだよ でもこの間はちょっとだけ、かっこよかったから だからね、いつか名探偵になって どんどんお金稼ぐようになって 奈々子にご飯とかおごってくれるようになったら その時は名前を呼んであげる それまでは、見習いで充分だよ ね、"恭ちゃん" ――――End.
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| 奈々子は最後の最後までギャグキャラというか、和ませキャラだと思っていました。 最終話の封筒を渡す所の会話で、ひどく株が急上昇。 奈々子は一番本質を見ぬく力を持ってて、自分の本質にも従順だから、いつでも…ああいられるんだなあと。 そう思ったらなんだかとても納得が行って。 好きです、彼女は。 ああいう友人がいるからこそ、恭ちゃんは生真面目でもまっすぐに立っていられるんだと思う。 |