世界で一番やさしい嘘        −Narumi Tsukishima −





はじめてあんたを見た時にね
あたしの何かが揺さぶられた
遠い過去に置き去りにされたはずの
あたしの一部分が

それが何なのか知ろうなんて思わなかった
ただあたしは
この胸元に空いた風穴を埋めたかっただけ





馬鹿がつくほどお人好しで
正直者で嘘が付けなくてまっすぐで



だからあんたには一生教えてやらないわ



恭介。
あんたとあたしの父さんが…そっくりだなんて、ね









――――End.

 
だって似てると思いませんか? 成美さんの父と恭ちゃん。
考えてみればそりゃ似てるのは当たり前なんですけど、はじめてあの写真を見た時、母親が同じだって事と同じぐらいに、恭ちゃんとお父さんが似てるのにどきどきしました。

そして、外に出た成美さんを部屋に連れて帰った時に、「お父さん」と口走りますよね。

顔だけじゃなくて多分、性格も似ていて、それで成美さんは恭ちゃんを一目で側に置くことにしたんじゃないかなあと。
今では私は勝手にそう思っているわけです。

でも成美さんってやっぱりこう深く掴めなくて困ります…成美さんファンの方ゴメンナサイ(土下座)。