世界で一番やさしい嘘        −Mutsumi Hatano −





ホンキであんたが嫌いだったよ


うざったいところも
それでいて無関心なところも
いつかあんたはいなくなるのに
おれを放っておいてくれないところも


ホンキであんたが嫌いだったよ


いつだって一番見たかった
あんたのホンネが見えなかったから

こんなにはやくいなくなるなんて 思ってなかったんだ


なあ 親父


認めたくないけど
おれは今 多分後悔してるんだ
…それこそあんたの思う通りみたいで 悔しいけど

あんたと最後に口きかなかったこと
したくないのに 後悔してるんだ

だから
一回だけ もどって来いよ

そしたら もう一回ぐらいなら 口きいてやっても…いいぜ









――――End.

 
睦美ちゃん。
各話ヒロインが続いたなあ。

何となくですが、ものすごく何となくですが、睦美ちゃんの気持ちがわかるような。

彼女、父親のホンキの本音が見えなくて、信頼できなかったんじゃないかなあって。

まあもちろん思春期(汗)特有の反発心もあったんでしょうけど。
なんとなくですが。


…ナイスヒロイン。彼女好きですー。なんちゃってヤンキー。
しかし恭ちゃんとの接点はほとんど無いですよね……。